「どんなことよりも"人”を一番大切にしたい」。独自のキャリアを切り開くプロデューサーの真っ直ぐな信念
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伊藤 ひろし
Producer
海外コーディネーター経験があります。 海外スタッフ(Photographer,Cinematographer,Film Director)の友人も多数おります。 グラフィックもプロデュースできます。たまに監督もやります。もちろん国内のお仕事も。出張料理人もやります。 よろしくお願い致します。
TYOには、新卒で入社する以外にもさまざまなキャリアを歩んできた社員がいる。そういった個性豊かなメンバーの存在が、TYOの自由で挑戦しやすい環境を生み出している。伊藤ひろしも、その一人。20歳の時にアルバイトでTYOに入社して正社員になりはや28年、現在はPRO2のプロデューサーとして活躍するほか、海外コーディネーターや監督、時には「出張料理人」といったさまざまな肩書きで、まさに独自のキャリアを歩んでいる。「Be nice.(いついかなる時も、人としてナイスであれ)」を大切にしたい。そう語る彼に、仕事で大切にしている姿勢について話を聞いた。
若い頃は、お金を貯めては海外へ行っていた
伊藤が映像に出会ったのは小学生の時。とあるアニメを映画館で一人で観てくるように、と父に勧められて、初めて一人で観た映画だった。その映画の映像表現に興味を持ち、それからはVHSに映画を大量に録画して作品ごとにタイトル・監督・キャスト・あらすじ・感想などをまとめ続けていたのだという。映画のほかにも音楽などさまざまなカルチャーに興味を持った伊藤は自然と海外に興味を持つようになり、アルバイトでお金を貯めては海外に行くという生活を続けていた。
そんな時、いつも映画について共に熱く語っていた友人がTYOへ就職した。そして伊藤にも、同じ会社で働かないかという声がかかる。映像への制作に興味があった伊藤は、TYOの門を叩くことにした。今から28年前、伊藤が20歳の時だった。

“人としての付き合い”を楽しみながら仕事を生み出す
アルバイトとしてTYOに入社してからは、制作アシスタントとしてさまざまな現場を経験した。映像への強い興味関心と好奇心、コミュニケーション力を活かして、広告会社の担当者とも信頼関係を築くことに、とにかく仕事におけるやりがいと楽しさを覚えた。アルバイトから1年ほどで正社員として雇用され、27歳時には指名で仕事をいただくようになったことから、プロデューサーの名刺を持たせてもらえるようになった。
プロデューサーの仕事は、作品のクオリティや予算、スケジュールを管理することは大前提として大切にしているが、何よりも「人としての付き合いを一緒に楽しむこと」を大切にしている。仕事をいただくための「営業」ではなく、人としてのお付き合いを楽しみ、相手をたくさん知り、自分も知ってもらうこと。そんな関係性を紡いでいった先に仕事がある。そこに「好奇心の旺盛さ」と、人に勧められたらすぐにやってみる・楽しめる性格がこの仕事にピタリとハマった。クリエイティブディレクターとは”遊び”を通して関係を構築する。ギターもクライアントにお誘いをいただいて始めたが、ギターを始めとした音楽などの共通の趣味があったら共に練習をしたり、ファッションの話で盛り上がったり、得意な料理を生かして出張料理人として腕を振るったり…。一人の”人”への興味と、そこから生まれる人間関係で仕事をするからこそ自身も楽しく、相手に「良い時間だった」と喜んでもらえることもまた嬉しい。
基本的な業務ができるのは「あたりまえ」。何よりも伊藤の個性となっているのは、”人”との付き合い方、それを単なる仕事としてではなく、一人の人として楽しみながらできていることのように見える。

「Be Nice.」
伊藤が「人」をこれ以上なく大切にする姿勢には、ひとつ大きな転機となった出来事があった。7年前、伊藤はステージ4の癌を経験している。手術は成功して現在は寛解しているが、当時は死も覚悟した。だが、そんな辛い闘病中、4人部屋だった伊藤の病室にはお見舞いでやってくる人で溢れ帰り、手土産で隣の人のスペースまで浸食してしまうほどだったのだという。その時に、あらためて人がいてくれることのありがたみを感じた。「自分がしたことはすべて自分に返ってくる」。そう痛感し、これまで以上に「”人”としての付き合い」を大切にするようになったという。
そこから「Be nice.」を常に心がけるようになった。クライアント、広告会社、そして一緒に働く仲間たち。PMの後輩がスケジュールに困らないように、プロデューサーである自分が調整できる部分は先回りして調整をする。時には細かい指示も、みんなが「いい仕事だったね」と言えるようにしたいからこそ、手を抜かない。30代半ば以降は、先輩の人脈による仕事ではなく、自身の人脈で築き上げた仕事が100%となり、本当の意味での「プロデューサー(仕事を生み出し、創る人)」に近づくことができたように感じている。
プロデューサー、海外コーディネーター、監督、出張料理人。さまざまな肩書きを持ち、一見アウトローにも見えるが、それはきっと伊藤の人柄と、真摯な人と仕事への向き合い方がチャンスを生んできた結果なのだろう。伊藤だからこそ仕事をお願いできるプロフェッショナルもまた、魅力に溢れているという。彼の傍で働くと、「仕事」を超えた、人としての人生の楽しみ方を学ぶことができるかもしれない。

Interview
インタビュー
自分らしく働くとはどういうことなのか、
TYOで働く先輩たちにインタビューをしてみました。