Contact Us
Contact Us ご相談はこちら

2026.05.18

Brand / Unit

WHOAREYOU

Share on

Facebook X

若き映像作家・西遼太郎の軌跡──学生作品からアカデミー賞ノミネート候補に至るまで

20代で、アカデミー賞短編部門のノミネート候補作品の監督に。
映像ディレクター・西遼太郎のキャリアは、学生時代の自主制作から始まりました。

その原点となったのが、TYO学生ムービーアワード。
“ひとりの参加者”だった西は、いまや世界で評価される映像作家として、新たなステージに立っています。

本記事では、西遼太郎のこれまでの歩みを、代表作とともに振り返ります。

原点は、TYO学生ムービーアワード

西遼太郎は1997年福岡県生まれ。佐賀大学在学中から映画制作を始め、多くの自主制作作品を手がけてきました。
原点となったのは、大学3年時に参加した「TYO学生ムービーアワード」。
第1回となる本アワードで、『ありとありじごく』(2019年)が金賞を受賞します。
本作は、「走る」というテーマに対し、幼少期の記憶にある公園の遊具“ありじごく”から発想。ロケ地を先に決め、そこから物語を構築するという逆転のアプローチで制作されました。
映画監督の細田守氏も特別審査員として加わった審査会で、ストーリー性や構成力、撮影・CGなどの表現力が高く評価されました。本作は、同年開催された「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA) 2019」でも特別上映されています。

この受賞が、TYOとの出会いのきっかけとなりました。

トロフィーと賞金を授与され、「賞金は卒業制作の制作資金に充てたいです。」と話した西遼太郎(右)、左は当時のTYO代表取締役社長・早川和良

自主制作で磨いた表現力

学生時代から精力的に作品制作を続けていた西は、国内外の映画祭で評価を重ねていきます。
『干潟のパンケーキ』(2019年)で、第二回 Fellows Film Festival for Students 最優秀賞を受賞。
卒業制作『クリスマス・グリーティング』(2020年)は、JCF学生映画祭グランプリをはじめ、第14回 アジア国際青少年映画祭(AIYFF) 優秀賞などを受賞。
物語構成と映像表現の両面で高い完成度を示しました。
こうした自主制作で培った発想力と技術が、のちのキャリアの土台となっていきます。

TYO入社、そして商業領域へ

2020年、TYOに入社。グループ再編に伴いFMX Creative Div.への転籍期間も経て、2025年に再びTYOへ。現在はスペシャリスト本部「WHOAREYOU」に所属し、CMやMV、ショートフィルムなどジャンルを横断した演出を手がけています。
SFやコメディといったジャンルを得意とし、VFXを駆使した独自の映像表現を追求。
広告領域でもACC賞やYouTube Works Awards Japanファイナリストなど、着実に実績を積み重ねていきました。

初の劇場公開作品『充電人』

転換点となったのが、短編映画『充電人』(2021年)。
本作は「MIRRORLIAR FILMS」の一般公募クリエイターに選出され、劇場公開を果たした初の作品です。
SSFF & ASIA 2021でのワールドプレミアを経て、第32回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022にも選出されるなど、国内外で評価を獲得しました。

自主制作から商業作品へと領域を広げた、重要な一作となりました。

『充電人』予告編

『逆さまの天才』で世界へ

2024年に発表した『逆さまの天才(UPSIDE-DOWN GENIUS)』は、西のキャリアを大きく飛躍させた作品です。
アジア太平洋最大級の広告祭 ADFESTの「Fabulous Five」に選出され、最優秀賞と観客賞を同時受賞。さらに、国内外のアワードでの受賞を重ね、SSFF & ASIA 2025ではライブアクション部門 ジャパン 優秀賞/東京都知事賞を受賞し、第98回アカデミー賞ノミネート候補となりました。
かつては観客としてその場にいた映画祭で、今度は“表彰される側”としてステージに立つことに。
この数年での飛躍を象徴する出来事となりました。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA) 2025アワードセレモニーにて、プレゼンターの岩井俊二監督よりトロフィーを授与される西遼太郎
『逆さまの天才』予告編

「認知」をテーマにした映像体験

『逆さまの天才』では、ADFESTから出されたテーマ「Human Intelligence(人間の知性)」に対し、「Human Cognition(人間の認知)」という切り口からアプローチしています。

私たちに「見えている世界」は、間違っているかもしれない。
しかし、その中から正しさを見つけられるのが、人間の知性ではないか。

言語に頼らずとも伝わる映像体験を目指し、設定のユニークさだけでなく、美術などリアリティの表現にも徹底的にこだわりました。
“二度見したくなる”構造を持つ作品として、国内外で高い評価を得ています。

表現領域の拡張へ

2025年には、共同脚本・監督・編集を手がけたテレビドラマ『離魂、トドケ』が放映(CBCテレビ年末ドラマ)。
映画だけでなく、映像表現の領域をさらに広げています。

入社7年目を迎えた2026年現在も、「誰も見たことのないものをつくる」ことを目標に、企画・演出に取り組んでいます。

次のステージへ

学生時代の自主制作から始まり、TYO学生ムービーアワードを経て、世界へ。
西遼太郎の歩みは、ひとつの受賞にとどまらず、その後の挑戦によって切り拓かれてきました。

次にどんな映像体験を生み出すのか。
その動向に、引き続き注目が集まります。

Share on

Facebook X
Back to Index
TYO学生MOVIE AWARD

第7回 TYO学生ムービーアワード

12月16日までエントリー受付中!

詳しく見る