当社WHOAREYOU 佐々木実花が、アジア最大級の広告祭 ADFEST 2025のコンペティション「Fabulous Five」に選出され、監督作『IM PERFECTION』でCOMMENDATION(最優秀賞)を受賞しました。
佐々木は、3月20〜2日の3日間タイ・パタヤで開催されたADFEST 2025内の「Fabulous Five」セッションにスピーカーとして登壇し、本作品が初公開されました。
このような賞を頂けるとは思っていなかったので、びっくりand恐縮な限りです。
私自身、全ての出来事に意味があると信じているので、主に制作費用などがFabulous Fiveメンバーの中でもばらつきがあったなかで、一年目の何の経験もない私が恵まれすぎた環境下で実制作ができたことの意味は、自分の実力不足を痛感することと、一つの作品が多くの人の才能と協力でやっと完成することを身をもって学ぶことにあったのだと思います。
スクリプトの段階から制作の最後の最後まで沢山の方に支えていただきました。本当に感謝しても仕切れないです。賞を取れたことで少しでも恩返しが出来ていたら嬉しいです。
何より、この作品を見て、人間の「欠点」とは、「個性」とはなんだろうと考えてくださる方が1人でもいらっしゃるなら、ディレクターとしてもう十分過ぎることだなと思いました。
今後はもっと自分に厳しく、謙虚に地道に、感謝の気持ちを忘れずに、ひよっこから鶏の手前くらいまで行けるように頑張ります!!
作品名 :IM PERFECTION
受賞 : <COMMENDATION>Short Films for ADFEST 2025 By The Fabulous Five / NEW DIRECTOR LOTUS
脚本・演出・アート: 佐々木実花(WHOAREYOU)
プロデューサー:近藤拓弥(TYO drive)
プロダクションマネージャー:大森朋美、山本千咲(TYO drive)
・企画意図
テーマが「collide(衝突)」だったので、私たち人間があえて「不完全」で「ユニーク」に創られた意味・完璧でない人と人がぶつかって生じる「衝突」が生み出すものは何かを考えるきっかけになって欲しいと思い、この物語を企画しました。
・作品のこだわり・みどころ
物語の冒頭はひたすら出来損ないの主人公が可哀想に見えるかもですが、 遺伝子操作された生徒たちは、私たちのように「不完全」ではないが故に、人間らしい個々のユニークさもなくて、彼らの方がよっぽど可哀想だと私は思います。 それを踏まえて、主人公のただの明るい青春成長物語にならないよう、違和感を出すことにこだわりました。
・撮影を振り返って
絵の具を飛ばしまくるカットがかなり多くあり、撮りきれるかハラハラしていたのが一番印象に残っています。結局最終日の最後ギリギリの時間までスタッフの皆さんと絵の具の見せ方を試しながら撮影出来て、文化祭の準備感があったのが面白かったです。
・Fabulous Fiveに選ばれた感想
これから刺激を受けながら苦しむことができることへのワクワクと、実制作のことを考えずに台本を書いたので実現可能なのかという不安がありました。 終わった今は、改めて自分の実力不足を体感できたので良かったと思っています。 制作研修の時にもお世話になった部署の先輩方に囲まれた恵まれた環境の中で、失敗しながら演出できたので、感謝しかないです。
・今後どんな作品を撮っていきたいか
YouTube広告 とかでスキップ押すのを躊躇うくらい引き込まれる綺麗な映像や、シュールで馬鹿げているものも撮ってみたいです。
大学で英米文学を学び、2024年4月TYO新卒入社。TYOのクリエイター集団「WHOAREYOU」に所属し、助監督として活動中。
Fabulous Fiveの最年少ファイナリストとなる。
◆プロフィールページ
「Fabulous Five」はアジア太平洋広告祭(Asia Pacific Advertising Festival、通称ADFEST)が若手CM監督の育成を目的として開催している競作セッションで、アジア太平洋および中東地域の若手CM監督にとって登竜門とされています。同コンペティションでは、テーマに沿った5分以内のショートフィルムのスクリプトを募集し、ADFESTのFilm Craft部門とNew Director部門の審査員による審査を経て、実際に映像制作を行う5名が選ばれます。今年のテーマは「COLLiDE(衝突)」で、アジア太平洋および中東の6都市から26本のスクリプトの応募があり、佐々木実花を含む5名が選出されました。5名の作品は現地のステージで公開され、制作した監督のうち1名がCOMMENDATIONに選ばれます。
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